Wi-Fi(無線LAN)の基礎知識とおすすめスポット~無料から有料まで~

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スマートフォンの普及により、Wi-Fiや無線LANやという言葉が一般的になってきました。スマートフォンなどは携帯電話回線を使用してインターネットに接続しているため、データの通信量が契約しているプランの上限を超えてしまうと速度が制限されます。特に、動画閲覧、アプリのダウンロードなど、意識せずにインターネットを使い続けるとあっという間に上限を超えてしまします。
外出先では動画などのデータ量が多い通信は控えて、家に帰ってWi-Fiに接続してから動画を見ている、なんていう人も少なくないと思います。
また、最近では、コンビニ、カフェ、飲食店の店舗、空港、サービスエリアなどで無料で利用できる公衆無線LANも増えていて、そうした公衆無線LANのスポットを積極的に利用する方も多くなっています。

無線LANとWi-Fiの基礎知識

無線LANを使うための機器が出始めたのは1990年。当時は、各社が独自の技術で機器を開発していたこともあり、メーカーが違えば接続できないことも少なくありませんでした。そのため、「無線LAN=便利」というイメージとは程遠く、それほど普及しない時期が続きました。

そこで、無線LAN製品の普及促進を図ることを目的とした業界団体である「Wi-Fi Alliance(当時はWECA(ウェカ、Wireless Ethernet Compatibility Alliance))」が、相互接続性認証プログラムを発表し、接続できると保証できる製品に「Wi-Fi」という名称をつけることを許可しました。これがWi-Fi認証です。

現在では、市販されている無線LAN機器のほとんどがWi-Fi認証を得ているので、無線LANを「Wi-Fi」と呼ばれることが多くなり、日常生活では、無線LANをWi-Fiと呼ぶようになりました。

無線LANと公衆無線LAN

スマートフォンやタブレットの普及に伴い、現在では、外出先でも公衆無線LANが利用できるスポットも増加しています。総務省でも2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて公衆無線LANの整備を促進しています。

そこでこのIT初心者のため無線LANと公衆無線LANについて説明します。

【無線LANとは】

無線LANはWi-Fiとも呼ばれている、無線のネットワーク接続のことです。LANケーブルで接続された有線LANに対して、電波を使い無線でインターネットに接続できるため、電波の届く範囲であればどこでも利用でき、現在では、多くの企業や家庭でも使われています。

【公衆無線LANとは】

公共施設や商業施設など特定の場所で多くの人がWi-Fiを利用できるサービス。「Wi-Fiスポット」「Wi-Fiアクセスポイント」などと呼ばれることもあります。各スポットに設置されたアクセスポイントを通じて、インターネットに接続することができます。コンビニ、カフェ、飲食店の店舗、空港、サービスエリアなどで公衆無線LANが用意されています。公衆無線LANは、無料ですぐ使えるもの、携帯キャリアや回線業者の契約者限定で使用できるもの、月額等でお金がかかるものなど、いくつかの種類があります。

引用元:独立行政法人情報処理推進機構 技術本部セキュリティセンター「公衆無線LAN利用に係る脅威と対策~公衆無線LANを安全に利用するために~」

グラフの通り、無線LANの需要は高く、その中でも公衆無線LANを利用する人が多いことがわかります。

たまたま入った飲食店に無料のスポットが設置されていた場合、「お得!」と感じる人もたくさんいると思います。ゲームがやりたいけど…速度制限で通信が遅い…と感じている時も、無料のWi-Fiスポットがあると少し嬉しくなりますね。

公衆無線LANが接続できるおすすめスポット

代表的なおすすめ公衆無線LANサービスを紹介します。

◆スターバックス

会員登録すると以後無料で使用可能。

◆ドトールコーヒー

最初にメールを送信して手続き。以後3時間無料。

◆タリーズコーヒー

手続き不要。無料。

◆セブンイレブン

初回手続きのみ。以後、無料。

◆ローソン

店内でメールアドレス登録後、以後、無料。

◆ファミリーマート

初回登録して、会員になれば利用可能。

携帯大手キャリアが契約者に提供する無線LANも増えています。

◆NTTドコモ

ドコモ回線契約をされている場合、普段使っているスマートフォンは無料でdocomo Wi-Fiに接続できます。サービスにより実質無料。

◆au

月額300円が契約プランにより無料。au IDの取得と接続アプリのインストールが必要。

◆ソフトバンク

androidは専用アプリインストール、iPhoneは一括設定が必要。

【ファーストフード】

マクドナルド、ロッテリア、ケンタッキーフライドチキン、サブウェイ、モスバーガー、ファーストキッチン、フレッシュネスバーガー、ミスタードーナッツ

【カフェ】

ドトールコーヒー、上島珈琲店、プロント、コメダ珈琲店、サンマルクカフェ、銀座ルノアール、楽天カフェ、ベローチェ、エクセルシオール、タリーズ、カフェ・ド・クリエ

【交通機関】

JR、私鉄、公営、空港、バス、サービスエリア

【地域】

地域活性化や災害対策で街でもWi-Fiが設置されています。

京都、大島、港区、千代田区、中央区、新宿区、文京区、台東区、品川区、大田区、渋谷区、中野区、豊島区、葛飾区

【その他】

◆Odakyu Free Wi-Fi

小田急線にのる外国人のために無料で使用できる公衆無線LAN。

◆TOBU FREE Wi-Fi

東武線沿線でメールアドレスの登録のみで使用可能。

◆FREE SPOT

FREESPOT協議会が提供しているサービス。

上記以外にも数多く公衆無線LANを接続できるところがあり、現在はショッピングセンターや電車内、駅、バスの中でも公衆無線LANにアクセスすることができます。特に、携帯大手キャリアのWi-Fiのスポットが利用できる場所は増えています。

無料で利用できるスポットがとても多く、接続方法や設定にもよりますが、一度Wi-Fiの接続をしたら次は自動で接続してくれるスポットもあります。

しかし…

公衆無線LANで通信することはセキュリティのリスクもあります。2017年10月16日にWi-Fiで使われている暗号化技術「WPA2」にセキュリティ上の弱点が見つかり、公衆無線LANの使用を避けてほしいと発表があり、課題もでてきています。

参考記事:Wi-Fiの暗号化に使用されるWPA2プロトコルに脆弱性を確認