トレンドマイクロが、ゲームやカメラアプリに偽装したアドウェアをGoogle Play上で111個確認したとして、情報を公開した。
同社は2019年6月中旬に182個の不正なゲームアプリやカメラアプリを確認した。そのうち111個がGoogle Playで確認され、活動中のアドウェアとなっている。既に 934万9千回ダウンロードがされていた。
同社が解析した結果、アドウェア活動は2018年から始まり、不正アプリの開発者は異なっているにもかかわらず、同じアドウェア活動であることが判明した。この不正アプリはダウンロードすると、特定の時間不正アプリが実行され、その後アイコンが表示されなくなり、アプリの検索やアンインストールが困難となる。ユーザがスマートフォンの画面ロックを解除するとアドウェアが全面広告を表示する。アプリが実行されていない時でもすぐには全画面広告は閉じられず、ポップアップ表示も終了できず、「戻る」ボタンでも閉じることが出来ないが、設定された秒数が経過すると広告の閉じるボタンが表示される仕組みとなっている。バックグラウンドから広告がポップアップ表示され続けると、端末のバッテリーとメモリが消費されるが、この迷惑な広告表示によって、サイバー犯罪者はモバイル広告収入を増やしている。更に、最新バージョンのアドウェアはタスクの実行を24時間後にすることで、サンドボックス技術による検出を回避している。
同社は、この不正アプリを手動で削除する方法を紹介している。