フィッシング対策協議会、2020年9月分のフィッシング報告件数を公開

発表日時2020/10/2

フィッシング対策協議会は、2020年9月度の同協議会に寄せられたフィッシング報告件数およびフィッシングサイトの URL 件数を公開した。フィッシング報告件数は、8月より 7,761 件増加し、28,575 件、フィッシングサイトの URL 件数も前月より 1,733 件増加し、6,686 件となった。

9月度は、Amazon、楽天、三井住友カード、LINEをかたるフィッシングメールが報告数全体の約 93.2 % を占め、フィッシングメールの約半数近くが、差出人メールアドレスに正規サービスのドメインをかたる「なりすまし送信」であった。他にも、宅配業者の不在通知を装ったSMSも、配信されており、本文に記載されているURLをクリックすることでマルウェア等の不正なアプリをインストールさせられたり、また、金融機関やクレジットカード会社等をかたるフィッシングサイトへ誘導されるという報告や相談も寄せられた。これらは同じメール文面で 記載されたURLを短時間に変更しており、大量に取得した独自ドメインや IP アドレスを直接使ったURLが使われていた。

フィッシング対策協議会は、フィッシングメールを受け取らない、読まないよう迷惑メールフィルターの設定をすること、ログインを依頼するようなメールや SMS を受信した際は、正規のアプリやブックマークした正規の URL からサービスへログインして情報を確認するよう、心がけることなど、注意を呼びかけている。