平成29年のクレジットカードの不正使用被害額が前年の約1.7倍に増加していることを受け、日本サイバー犯罪対策センター(JC3)がクレジットカード情報盗取の手口を公開するとともに、不正使用されないよう利用者に注意を呼び掛けている。
確認されているメールの例として、Apple IDがウェブブラウザからiCloudへのサインインに使用されたとして、サインインに心当たりがない場合には記載されたURLにアクセスしてパスワードをリセットするよう促す内容や、Microsoftアカウントへの不信なサインインの案内メールで、オフィスソフトのプロダクトキーがコピーされて不審な動きをしており、実行した覚えがない場合には記載されたサイトにアクセスして検証作業をするよう誘導している。しかし、これらのサイトにアクセスすると、アカウント情報と登録済みのクレジットカード情報に相違がないかを確認するために、カード情報や個人情報の入力を求められる。これらのサイトに情報を入力すると情報の盗取や金銭被害を受ける恐れがある。
このようなフィッシングメールの他、悪質なショッピングサイトでの商品購入により代金をだまし取られたりクレジットカード情報を盗取されたりする恐れがあることや、マルウェアの不正プログラムによりクレジットカード情報を盗取される恐れがある手口などを紹介し、事前によく確認するよう呼び掛けている。