発表日時2021/9/3
カスペルスキーは、バンキング型トロイの木馬「QakBot」の拡大に注意喚起。同社にて、オンラインバンキングの口座やクレジットカードの認証情報を窃取するバンキング型トロイの木馬「QakBot」の攻撃に遭遇したユーザーがグローバルで1.65倍、日本で5倍の増加が確認されたため注意を呼び掛けている。
「QakBot」は、キーロギングやCookie、ログイン情報の窃取のほかにも、仮想環境で実行を検知して活動を停止もしくは完全に機能を停止するなど、セキュリティやマルウェア対策の専門家に見つかることを回避する技術を備えており、最近のバージョンでは、メール窃取の機能も備えていることが確認された。同社は、次々と機能が追加され、今後更なる被害および危険性も増大していることから、不審なメッセージ内のURLをクリックしない、添付ファイルを開かないこと、オンラインバンキングでは多要素認証を活用すること、全てのソフトウェアが最新の状態であることなど、「QakBot」の被害にあわないために、対策するよう注意を呼び掛けている。