Cisco SystemsのCisco Digital Network Architecture Centerに複数の脆弱性が確認された。
Cisco Digital Network Architecture(DNA)Centerには不正アクセスの脆弱性が存在する。この脆弱性はデフォルトの管理者アカウントに文書化されていない静的なユーザアカウント情報が存在しており、悪用されると攻撃者にアカウントを使用してシステムにログインされ、root 権限で任意のコマンドを実行される恐れがある。
また、Cisco Digital Network Architecture(DNA)Centerの API ゲートウェイに要求処理の前にURLの正規化に失敗する問題による認証バイパスの脆弱性が存在する。悪用されると細工されたURLの送信により認証がバイパスされ権限昇格されて重要なサービスにアクセスされる恐れがある。
さらに、Cisco Digital Network Architecture(DNA)Center のコンテナ管理サブシステムにも認証回避の脆弱性が存在する。DNA センター内の Kubernetes コンテナ管理サブシステムのデフォルト設定が安全でないことに起因し、悪用されるとKubernetes サービスポートにアクセス可能な攻撃者に権限昇格されプロビジョンされたコンテナ内でコマンドを実行される恐れがある。解決策としてCisco Digital Network Architecture Center1.1 3が公開されており、アップデートによりこの脆弱性は解消される。いずれも重要度はCriticalとなっている。