トラストバンク、自治体向けデジタル化ツールのLoGoフォームのファイルが作業ミスで消失

発表日時2022/5/22

トラストバンクにて自治体のファイルが消失。同社が自治体向けに提供する行政手続きデジタル化ツールのLoGoフォームにて、 4月21日から5月20日の間に  LoGoフォーム上で取り扱った一部画像やファイル情報が消失した。現在原因と影響範囲を調査しており、わかり次第報告するとしている。なお、これによる情報の外部流出はないとしている。

同社提供サービスのLoGoフォームにて画像やファイル情報が消失した件について、明らかになっている情報を公開した。同社によると、5月20日にLoGoフォームの処理負荷軽減対策のためッチサーバを構築する作業を行ったが、その際に複数台あるバッチサーバのバッチプログラムを同期するための設定ミスにより、誤って本来同期させるべきではないファイル保管サーバのフォルダも一緒に同期対象にしたため、バッチサーバ側に設定されているファイルが存在していない空のフォルダを同期元としてファイル保管サーバと同期されてしまったことにより、ファイル保管サーバ内の情報が消失したことが明らかになった。

これにより、LoGoフォーム上に保存されていた最大257自治体の情報17,385件のデータが消失した可能性が高い。LoGoフォーム上のアンケートや回答データはデータベースサーバに保管され、日次バックアップにより格納されていたが、ファイル保管サーバはリアルタイムに同期を行う運用であったため、データ消失とほぼ同時にバックアップも消失されたため、復元ができなかった。

LoGoフォームを使用していた川崎市では、LoGo フォームを利用して申請されたファイルのうち3,788 件のファイルが消失し、そのうち同市側でサーバからダウンロードしていない添付ファイルが281 件あり、そのうち161 件については市民に再提出を依頼するなどの影響が出た。(2022年5月23日追加)