Androidに悪質なアプリを使用してAndroid端末に不正アクセスが可能になる脆弱性が確認された。対象となるのは2012年以降に出荷されたAndroid端末で、Apple製品や普通のPCなどではこの脆弱性の影響はない。
アプリは通常、他のアプリのデータを読み込むことはできない。しかしRAMpageの脆弱性を突く悪質なプログラムを利用すれば、管理者権限を取得して、端末に保存された情報を入手できてしまう恐れがあるという。パスワード管理ツールやブラウザに保存されたパスワードのほか、ユーザーの写真やメール、仕事関連の重大な文書なども盗まれる恐れがある。この脆弱性はたとえ犯罪者に攻撃されてもログファイルに痕跡が残らないため、ユーザが気づかない可能性が高い。そのため、今回の脆弱性を発見した研究チームが自分の端末がこの脆弱性の影響を受けるかを確認できるソースコードを公開した。