宇陀市立病院にてランサムウェアの感染被害。同院の電子カルテシステムがランサムウェアに感染し、一部患者情報が参照できない状況になった。
同システムが使用出来ない状況に気づき、システム会社が調査を行った結果、サーバ画面にランサムウェア感染を示すメッセージを確認した。感染発覚後、直ちにシステムの全面停止及びLANケーブルを抜き、ネットワークからの遮断を行った。
原因は、同システム会社の不備により最新のウイルスソフトがインストールされていなかったこと、またバックアップに必要な磁気テープが挿入されていなかったため、バックアップが取れていなかったため、一部の患者情報は復元が出来ていない。同システム会社はサーバ及びクライアントPCのウイルス除去、再セットアップを行った。安全確認を行うとともに最新のウイルス対策ソフトをインストールした。同院は攻撃者から当該データと引き換えに要求された金銭は払っていない。同院は当該患者に対しお詫びと説明を文書にて行った。なお、現時点において個人情報の流出は確認されていない。