ヤフーをかたった不当請求が確認され、消費者庁が注意を呼び掛けている。
同庁によると、有料動画を閲覧したため登録解除をしない場合には法的措置をとる旨のショートメッセージが消費者の携帯に送られる事例が確認されている。メッセージに記載された電話番号に消費者が連絡すると、有料動画サイトに登録があり、延滞料料金の未払金があるため、支払をしないと裁判沙汰になるとして未払料金の支払いを要求される。すぐに全額払えば手数料を引いた金額を過払金として返還すると告げて支払いさせ、支払い方法には大手通販サイトのギフトカードを購入して番号を知らせるよう指示される。しかし、実際には過払金は変換されず、さらには別会社の有料サイトにも未払料金があるとして、更なる支払いを求められる。
SMSには電話番号以外の社名や発信者情報は記載されておらず、所在や事業内容などは不明となっている。電話番号の契約先は転売や転送電話サービスの事業者であるため、電話発信元の正体は明らかになっていない。
実在する事業者の名前をかたる場合が多くあるが、直ちに未払金の支払いを要求するのは典型的な詐欺手口であるため、内容をきちんと確認するよう呼び掛けている。