BIND 9に4件の脆弱性が確認された。BIND 9にはANYクエリに対する細工された応答による例外発生のCVE-2016-9131、不正なDNSSEC情報を含むレスポンスエラー処理による例外発生のCVE-2016-9147、DSレコードが含まれた特殊な形式のレスポンスによる例外発生のCVE-2016-9444、NXDOMAIN redirectionに実装されたRedirect namespace機能の不具合により特定のクエリの処理で発生するエラーによる例外発生のCVE-2016-9778の4つの脆弱性が存在する。影響を受けるのは脆弱性によって異り、CVE-2016-9131では BIND9.4.0 ~ 9.6-ESV-R11-W1、9.8.5 ~ 9.8.8、9.9.3 ~ 9.9.9-P4、9.9.9-S1 ~ 9.9.9-S6、9.10.0 ~ 9.10.4-P4、9.11.0 ~ 9.11.0-P1、CVE-2016-9147ではBIND9.9.9-P4、9.9.9-S6、9.10.4-P4、9.11.0-P1 、CVE-2016-9444では9.6-ESV-R9 ~ 9.6-ESV-R11-W1、9.8.5 ~ 9.8.8、9.9.3 ~ 9.9.9-P4、9.9.9-S1 ~ 9.9.9-S6、9.10.0 ~ 9.10.4-P4、9.11.0 ~ 9.11.0-P1、CVE-2016-9778では9.9.8-S1 ~ 9.9.8-S3、9.9.9-S1 ~ 9.9.9-S6、9.11.0 ~ 9.11.0-P1 が影響を受ける。 これらの脆弱性が悪用されると、攻撃者にサービス運用妨害攻撃をされnamed が停止する恐れがある。解決策としてBIND9.9.9-P5、9.10.4-P5、9.11.0-P2、9.9.9-S7が公開されており、アップデートによりこの脆弱性は解消される。