Mozilla Foundationはセキュリティ修正を含んだ、Webブラウザ安定版のFirefox 51を公開した。今回のアップデートでは5件の深刻度「最高」、6件の「高」、10件の「中」、3件の「低」の合計24件の脆弱性を修正した。
セキュリティでは、実行可能なJITコード割り当てによるASLRとDEPのバイパスや解放後使用、情報流出などの脆弱性を修正した。
今回大きく変わった点では、以前はHTTPSを使用しているサイトではURLの前に緑色で鍵マークが表示されていたが、HTTPサイトでは何も表示されていなかった。最近ではHTTPSの使用による通信傍受防止のため暗号化が普及してきたため、今回のFirefox 51からは暗号化されていないログインページでは「このページは安全ではありません」という警告が表示され、Webサイトに赤の斜め線の入った鍵マークが表示されるようになる。また、パスワード保存前伊にダイアログ状でパスワードが確認できたり、E10s が高速になりタブの切り替え処理が早くなったり、アドレスバーにズームボタンが追加され、倍率が表示されるようになった。その他、 FLAC の再生対応やWebGL 2によるグラフィックスレンダリングが可能となった。