BIND 9にサービス運用妨害の脆弱性が確認された。影響を受けるのはBIND 9.8.8、 9.9.3-S1から 9.9.9-S7、9.9.3 から 9.9.9-P5、9.9.10b1、9.10.0から9.10.4-P5、9.10.5b1、9.11.0から9.11.0-P2、9.11.1b1で、AレコードからAAAAレコードを合成するDNS64とフルリゾルバーがクライアントに返す応答の制御を行うResponse Policy Zones(RPZ)の内部処理に問題が存在する。この脆弱性が悪用されると、
DNS64及びRPZの両方を同時に有効にしている場合、DNSクエリの処理において矛盾した状態が発生し、namedが異常終了を起こすサービス運用妨害が引き起こされる恐れがある。解決策としてBIND 9.11.0-P3、D 9.10.4-P6、BIND 9.9.9-P6が公開されており、アップデートによりこの脆弱性は解消される。