不正送金マルウェアのDreamBotによる被害が確認され、日本サイバー犯罪対策センターは注意を呼び掛けている。DreamBotは不正送金を目的としたマルウェアで、同じくインターネットバンキングマルウェアGoziの機能を引き継いだマルウェアで、金融機関のオンラインバンキング用認証情報窃取のためのWebインジェクション機能や打鍵情報など感染端末から情報を盗取する機能を持っている。また、コマンド&コントロールサーバをTor経由で通信して通信経路を匿名化したり、P2Pによるコントロールする機能が追加された新種も確認されている。拡散方法はメールへの添付ファイルの他、RIGなどのエクスプロイトキットを通じて感染させる。警察庁が2017年1月にこのマルウェアを悪用した不正送金を確認しており、今後も同様の被害が起こる恐れがあり、注意を呼び掛けている。