有料動画配信サービスのNetflixを悪用して、Netflixが無料で使用できるとユーザを誘惑し、ランサムウェア感染させるマルウェアをトレンドマイクロが確認し、注意を呼び掛けている。犯罪者は、有料のNetflixを悪用して、無料で利用できるとユーザを誘惑し、ユーザのPCをランサムウェア感染させる。
Netflixは世界190カ国以上で9,300万人以上の利用者がいる動画配信サービスであるが、トレンドマイクロはNetflix会員の認証情報を窃取することを目的としているとみられるランサムウェアのRANSOM_NETIX.Aを確認した。このランサムウェアは会員アカウントを乗っ取るため、Netflix の偽ログインアカウント生成プログラムを利用している。このランサムウェアに感染すると、Netflix のアカウントを偽装した別のウィンドウが表示され、ユーザの注意をそらしている間にC:\Users ディレクトリ内のファイルを暗号化する。暗号化されると、身代金 0.18BTC(約19,000円)が要求される。このような被害に遭わないためにも、正規メールを偽装したメールには十分注意し、認証情報の更新は定期的に行うとともに、二要素認証を使用し、ダウンロードの際には正規サイトからダウンロードするよう呼び掛けている。