車もインターネットアクセスが装備されるようになり、地図や音楽だけでなく、鍵のシステムなどもアプリにより遠隔から操作できる時代になったことを受け、Kasperskyはモバイルアプリの検証を行い、その結果を公開した。
同社は大手メーカーの7種類のAndroidアプリのマルウェアに対する防御策の実装の検証を行った。アプリのリバースエンジニアリングの難読化の調査ではいづれも難読化されておらず、2種類はユーザ名もパスワードも暗号化していなかった。また、フィッシング詐欺の手口ともなるオーバーレイ対策やroot権限、整合性確認なども実装されていないことが判明した。これにより、全アプリが攻撃に対して脆弱で、悪用されると車の盗難やシステムの操作により事故を引き起こすことも可能であることが明らかになった。同社はこの検証結果を各メーカーに通知した。