Linuxカーネル内に10年以上前から存在していた深刻な脆弱性が発見された。確認されたのはダブルフリーの脆弱性で、LinuxカーネルのDCCPプロトコルに存在する。この脆弱性が確認された最も古いバージョンは2.6.18であるが、DCCPをサポートした2005年10月のバージョン2.6.14からこの脆弱性が存在したと推測され、10年以上前から存在していたと思われる。この脆弱性が悪用されると、ローカルでroot権限を取得され、カーネル内にて任意のコード実行が可能となる。多くのLinuxディストリビューションで脆弱性が存在するCONFIG_IP_DCCPがデフォルトで有効になっている。これを受け、Red HatやDebian ProjectなどのLinuxディストリビューション各社は、この脆弱性を修正したアップデートを公開した。今回ユーザによるメール投稿で発覚したが、同ユーザは数日中にこの脆弱性に対する攻撃方法を公開するとしており、早急にアップデートするよう推奨している。