PCに偽警告が表示される件に関する相談が安心相談窓口に多く寄せられており、2017年に入ってからも毎月200件以上寄せられている中、情報処理推進機構(IPA)が新たな偽警告手口を複数確認しており、情報を公開している。
IPAによると、確認されたのはブラウザの画面上でマウスのポインターが勝手に動いているようなアニメーションが表示されるもので、マウスでの操作が表示されないようになっていてPC操作ができないように錯覚させている。
そして警告が表示され、ブラウザの全画面表示にすると、本来表示されないアドレスバーが表示され、マイクロソフト社の正規URLが表示されているが、実際には偽URLになっており、Windows Defenderの警告に見せかけた画面が表示される。警告メッセージには5分以内に記載された番号に電話するよう表示される。これらの手口により、ウィルス感染してPCが正常動作しなくなり、考える間を与えないようにマイクロソフト社のサポートに早急に連絡するよう誘導する手口になっている。
今後もこのような巧妙な手口が予想されるため、ウィルス感染や個人情報流出などの警告メッセージと共に電話番号が表示されても電話連絡はせずに、IPAなどの公的機関に相談するよう呼び掛けている。