消費者庁、債権回収事業者を装い未納料金を請求するメールやSMSに注意喚起

  • 元記事:有料動画サイト等の未納料金の回収を依頼されていると称して金銭を請求してくる事業者に関する注意喚起
  • HP:消費者庁
  • 発表日時 2017/4/14

    債権回収事業者を装い、有料動画の未納があるため、支払いをするよう求め、支払わない場合には法的手続きをとるなどと脅すSMSやメールが確認され、消費者庁が注意を呼び掛けている。
    同庁によると、「株式会社日本債権」、「TSB債権回収」、「CIC債権回収センター」などと称し、有料動画の未納料金の請求を求めるSMSやメールが送信され、文章には事業者名や電話番号以外の情報は記載されていない。内容は、有料動画の未納が発生しているため、記載された番号に電話するよう求め、連絡がない場合には法的手続きに移行すると消費者を不安にさせる。電話を掛けると未納額が10万円あり、サイト運営事業者から未納料金の回収を依頼されていると告げられる。身に覚えがないと反論すると消費者の氏名や生年月日などを聞いて調べるふりをし、履歴が残っているため支払うよう説得される。それでも拒否すると法的手続きを取ると言われ、支払を承諾すると電子ギフト券を購入して番号を伝えるよう指示される。
    今回確認されている事業者と類似する称号の実在する日本試験回収株式会社及びTSB債権管理回収株式会社では有料動画サイトの利用料金の回収業務及びSMSやメールでの支払い督促の連絡を行うことはないことが確認されており、本件とは無関係である。
    消費者はこのような身に覚えのない請求のSMSやメールが来ても連絡などしないよう注意し、支払にコンビニエンスストアでの電子ギフト券購入によるカード番号連絡は詐欺の典型的な手口であるため、騙されないよう注意を呼び掛けている。