発表日時2024/2/29
個人情報保護委員会は、四谷大塚に対して、個人情報の保護に関する法律の第147条に基づく個人情報等の取扱いについて、行政指導を実施。同委員会によると四谷大塚の元職員が、学習塾に通う小学生児童の写真や動画を含む個人データを私用スマートフォンへ記録し、児童の個人情報をSNSアカウントに掲載し外部に流出していた。
メディア関係者から情報提供があり、同職員に事情聴取を行ったところ、業務上付与されたID及びパスワードを用いて業務システムへログインし、在校児童の個人データを閲覧並びに私用スマートフォンへ記録しSNSアカウントにて投稿していたことを認め、四谷大塚は同職員の業務システムアクセス権を停止し警察への通報を行った。
四谷大塚は同委員会に対し法第26条第1項の規定に基づき、漏えい等報告書速報及び確報を提出。同社は小学生を対象とした中学受験のための学習塾であることから大量の児童の個人情報を取得し管理・利用する企業であるため、児童の安全を守る観点から特に取り扱いに注意が必要であるとして、同委員会は同社に対し、法第146条及び法第147条の規定に基づき、問題点が認められた組織的安全管理措置の整備や継続的に適切な措置を講ずること、また改善措置の実施状況に関する資料での報告を求めている。