量子科学技術研究開発機構、不正アクセスを受けランサムウェア感染被害

発表日時2024/7/9

国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構にてランサムウェア感染被害が発生。同機構の重粒子線治療多施設共同臨床研究システム及び放射線治療症例全国登録システムがランサムウェア感染した。

2024年1月11日にシステム異常を感知し、状況からランサムウェア感染と推測されたため直ちにネットワークを遮断した。ネットワーク機器のソフトウェアが更新されていなかったことや複数のサーバ管理者アカウントで同一のパスワードを利用していたことが要因でネットワーク機器から不正侵入されたと思われる。

ランサムウェア感染により当該システムで管理している症例情報が利用できない状況となったが、バックアップデータがあるため、業務への支障はないとしている。また、現時点では個人情報の流出は確認されていないが、データは全て匿名化しているため、患者の個人が特定される恐れはないとしている。