6月7日23時頃からランサムウェア「Jaff」の亜種と見られるマルウェアが添付されたスパムメールが拡散され、カスペルスキーが注意を呼び掛けている。
このスパムメールは、プリンターや複合機からの通知を装って添付ファイルにランサムウェアのJaffが仕込まれている。このランサムウェアは世界的に拡散されているが、東南アジアや東アジアで多く確認されているが、その中でも特に日本での検知数が2,792台と圧倒的な多さであることが判明した。
このランサムウェアに感染すると、ランサムウェアの実行によりデスクトップに英語で、復号ID番号と、ファイルが暗号化され復号するにはキーが必要な旨が表示される。暗号化されたファイルの拡張子は「.sVn」に変更されている。身代金の支払い条件は日本円で約18万円のビットコインの支払いを要求される。
ランサムウェア感染してしまった場合の対策として、データは常にバックアップしておき、OSやシステム、セキュリティ製品を最新の状態にアップデートしておくことで、ランサムウェアに感染しても身代金を支払わなくて済むようにしておくよう推奨している。また、不審なメールにも注意するよう呼び掛けている。