Linuxにroot権限を取得する脆弱性の「Stack Clash」が確認された。この脆弱性はLinuxカーネルではCVE-2017-1000364、glibcでは CVE-2017-100036で割り当てされている。Stack Guard Page にはスタックオーバーフローによる任意のコード実行を防止する対策として公開されているが、この脆弱性により、ユーザスペースバイナリーのスタックにメモリが割り当てられ、大量のデータ書き込みが行われスタックメモリが急増することでヒープとスタックメモリ領域が隣接し、stack guard pageを飛び越え、メモリ破損や特権昇格される恐れがある。この脆弱性の修正パッチが各社から公開されてており、早急に適用するよう呼び掛けている。