トレンドマイクロは警察など法執行機関を装い、ネット上で違法行為を行ったとして罰金を要求するポリスランサムの手法に似た詐欺サイトを確認した。確認された詐欺サイトは警察庁を装い、幼児猥褻や動物虐待の内容のコンテンツを閲覧したとして2 万~5 万円の違反金を請求し、支払は iTunes カードが指定されている。
今回の詐欺サイトはブラウザの全画面表示の機能を利用してブラウザのタグやURL表示からタスクバーなどを全部偽装し、画面上では実際の警察庁のサイトが表示されているように見えるが、ブラウザの閉じるボタンやWindowsのスタートボタンを押しても表示されないため、PCがロックされて操作できないと勘違いするようになっている。警察など法執行機関を利用する手口は詐欺の基本となっており、このような被害に遭わないためにも、ユーザはサイバー犯罪者が次々と繰り出す新たな手口を把握することが重要となる。