第3回 マルウェアの種類 後編
前回はマルウェアの種類としてウイルス、ワーム、トロイの木馬の説明をしましたが、引き続きマルウェアの種類の説明をします
ランサムウエア
データの暗号化やパスワードロックなどでデータを利用できないようにし、元に戻して欲しければ身代金としてお金を支払うよう要求する。
Ransom(身代金)とSoftware(ソフトウェア)の組み合わせ。現在、「Bad Rabbit」というランサムウェアの感染が拡大している。
スケアウエア
コンピューターがウイルス感染したかのように偽装してユーザーを怯えさせ、金銭を奪う不正プログラム。
心理的な圧力をかけて、金銭を奪う点に特徴がある。Scare(怖がらせる)とsoftware(ソフトウェア)の組み合わせ。
ボット
普通のボットはインターネット上で決められた作業を自動的に行うプログラム。
悪質なボットはインターネット経由で外部からPCを遠隔操作され、有害な動作をする。
ご紹介したマルウェアは一部で、今回紹介しているマルウェア以外にも、たくさんのマルウェアが存在していています。
2017年9月に急増した、これから流行する可能性があるマルウェアは・・・
マイニングマルウェア
感染しているPCのハードウエアリソース(CPUやGPU)を使い、仮想通貨をマイニング(採掘)します。攻撃者は、採掘した仮想通貨を自分のウォレット(仮想通貨の保管場所)に送付し、それを受け取ることで収益を得る。
マルウェアは、検知されるのを回避したり、急速に拡散するための新しい高度な技術を日に日に見につけては実行しています。こちらがマルウェア対策をすると、攻撃者はそれをどうすり抜けるか・・・と、この繰り返しです。
次回は、マルウェアの対策を紹介します