OpenSSLは2件の脆弱性を修正したOpenSSL 1.0.2nを公開した。1件はハンドシェーク中にエラーステートになっても動作せずにハンドシェークを継続する脆弱性CVE-2017-3737で、SSL_read()またはSSL_write()が繰り返し呼び出されて成功すると、データがSSL や TLSレコードレイヤーから解読や暗号化されずにパスされる。この脆弱性の深刻度はModerateとなっている。
もう1件はバッファオーバーフローの脆弱性CVE-2017-3738で、深刻度はLowであるため、今回は1.1.0系でのアップデートは提供せず、次回のOpenSSL 1.1.0hで修正する。