複数のワイヤレスマウスやキーボードのドングルにマウスジャックの脆弱性が存在することをBastille Networksが確認した。対象となるのはLogitech、Dell、HP、Lenovo、Microsoft、Gigabyte、AmazonBasicsの7社のマウスやキーボードで、100mほどの距離からコンピュータののっとり、ファイル移動、マルウェアの侵入、コンテンツ消去、ネットワークへの侵入などが実行される恐れがある。マウスジャックは、ワイアレスマウスとPCのUSBに差し込むドングル間が暗号化されていないため、Windows、Mac、LinuxなどOSに関係なく外部から不正な情報を送信することで第三者がマウスやキーボードの操作が可能になり、データやファイルシステムが盗まれる恐れがある。
確認されたマウスの多くはアップデートが不可能で、セキュリティパッチの適用ができないため、危険な状態のまま使用されることになる。ただし、ロジテックではファームウェアのアップデートを公開しており、セキュリティパッチの適用によりこの脆弱性は回避される。他のマウスではシステム本体の電源がオフの場合やBluetooth接続のマウス使用ではこの脆弱性の影響を受けない。