MicrosoftはWindows Server 2003に搭載されているホットパッチを悪用した攻撃を確認した。この攻撃は2016年1月にマレーシアで初めて確認された。ホットパッチ機能はシステムを再起動しないで更新プログラムのインストールができる機能で、OS機能にサポートされ、Windows Server 2003で10件の更新プログラム配布にも使用されている。ホットパッチ機能は管理者権限が必要であるが、プロセスの実行中にユーザが気づかないままパッチのインストールが可能で、この仕組みを利用してセキュリティ製品の検出を回避できる。この手口を使う集団はPLATINUMと命名され、ホットパッチAPIを使って狙った組織のネットワークにバックドアを仕込み、気づかれることなくアクセスが行われていた。なお、Windows10ではこの手口は悪用できないとしている。