AppleはiOS、OS X、Safari、iTunes、WatchOS、tvOSに含まれる深刻な脆弱性を修正したアップデートを公開した。
iOS 9.3.2では、iPhone 4s 以降、iPod touch (第 5 世代) 以降、iPad 2 以降に存在するバッファオーバーフローや情報漏えい、任意のコード実行、カーネルメモリ読み取り、メモリ破損、サービス運用妨害など39件の脆弱性に対応した。
OS XではEl Capitan v10.11.5及びセキュリティアップデート2016-003が公開された。対象となるのはOS X El Capitan v10.11とそれ以降、OS X Mavericks v10.9.5、 OS X Yosemite v10.10.5で、カーネル権限での任意のコード実行やカーネルメモリ、PHPに含まれる脆弱性、サービス運用妨害、情報漏えい、など67件の脆弱性を修正した。
Safari9.1.1ではOS X Mavericks v10.9.5、OS X Yosemite v10.10.5、OS X El Capitan v10.11.5を対象に、WebKitに含まれる複数のメモリ破損7件の脆弱性やSafariに含まれる履歴とWebサイトデータが消去できない問題などを修正した。
その他、iTunes12.4では信頼されていないディレクトリでiTunesのインストーラ実行により任意のコードが実行される脆弱性、watchOS 2.2.1では情報漏えいやカーネル権限での任意のコード実行、サービス運用妨害、情報漏えいなど26件の脆弱性、tvOS 9.2.1 では情報漏えい、サービス運用妨害、任意のコード実行、メモリ破損など33件の脆弱性を修正した。