カスペルスキーが1月~3月の第1四半期のサイバー脅威レポートを公開した。第1四半期はランサムウェアのニュースが最大のトピックとなった。実際に、ランサムウェアの亜種は2,900で2015年第4四半期比14%増、ランサムウェア攻撃の被害者は37万を超え、30%増となった。同社のランサムウェア亜種のデータベース登録数は15,000を超えている。
同社の調べによると、ランサムウェア攻撃を受けたユーザ数は372,602で、そのうちの17%を法人ユーザが占めていた。ランサムウェアが蔓延した主な原因は、ビジネスモデルのシンプルさで、ランサムウェアに感染するとデータを失うことになり、身代金の支払いにビットコインが要求され、ビットコインを支払うまでデータを取り戻すことはできず、さらずビットコインでの支払いによりプロセスが匿名となるため追跡できなくなることが犯罪者にとって容易に金銭を取得できるためである。その他にも、ユーザがランサムウェア感染とデータのロックを防ぐ対応策を怠っていることも犯罪者にとってランサムウェア攻撃が手軽になっている理由になっている。