バンキングトロージャンのBebloh感染を狙ったスパムメールが2回に渡り確認され、キヤノンITソリューションズが注意を呼び掛けている。同社によると、6月14、15日に件名に「【要連絡】修繕依頼」と記載され、ZIPファイルが添付されたメールが多数確認された。さらに、6月26日から29日にかけて、出金取引や管理費、ヤマト運輸、保安検査などを装ったメールも確認されている。これらのメールに添付されているZIPファイルを展開すると、二重拡張子でファイル名が付けられ、 実際にはexe形式の実行アプリケーションになっており、ユーザが気づかないような対策を行っている。このファイルが実行されるとマルウェア感染し、オンラインバンキング情報が盗取される。
以前のスパムメールは日本語が不自然で怪しいと気づきやすいものが多かったが、最近のメールは日本語に違和感がない状態となっており、不正メールであると気づきにくくなってきている。今後もメールの件名や本文を変えた類似のスパムメール攻撃が行われると推測されるため、メールの取り扱いには注意するよう呼び掛けている。