MySQLに脆弱性CVE-2016-6662が確認された。MySQL 5.7.15、5.6.33、5.5.52の各系統を含む全バージョンにはリモートからのroot権限での任意のコード実行及び権限昇格が存在し、MySQLから派生したMariaDBやPerconaDBもこれらの脆弱性の影響を受ける。CVE-2016-6662には、ウェブアプリケーションへのSQLインジェクション攻撃や管理ツールのphpMyAdminへのアクセスにより、MySQLの設定ファイル「my.cnf」を改変することにより、リモートからroot権限で任意のコードが実行される恐れがある。PerconaDB及びMariaDBの脆弱性は既に修正プログラムが公開されているが、MySQLの修正プログラムはまだ公開されていない。緩和策として、mysqlユーザーが所有者の設定ファイルがないことを確認し、所有者のルートで使用しないダミーファイルを用意する方法を紹介している。