Mac OS X向けVMware Fusion及びVMware Tools に情報流出の脆弱性が確認された。影響を受けるのはMac OS X向けVMware Fusion8.5以前、VMware Tools9.x、10.xで、WindowsやLinux向けはこの影響を受けない。VMware FusionにCVE-2016-5329、VMware ToolsにCVE-2016-5328の情報流出の脆弱性が存在する。この脆弱性が悪用されると、System Integrity Protection(SIP)が有効になっているローカルユーザのシステム上にて、kASLRプロテクションメカニズムのバイパスのためにカーネルメモリアドレスの取得が可能となる。同社はこれらの脆弱性を修正したVMware Tools 10.1.0及びVMware Fusion 8.5を公開しており、アップデート適用によりこの脆弱性は修正される。なお、深刻度は4段階の上から3番目のModerateとなっている。