トレンドマイクロは2016年7月~9月、第3四半期の国内外の脅威動向の分析を行った結果、ランサムウェアの攻撃がさらに拡大していることが判明した。
同社の調査によると、第3四半期に日本国内で検出されたランサムウェアの台数は34,200件となり、前四半期の8300件の4倍に急増した。また、全世界でのランサムウェアの総攻撃数が2016年1~6月の6ヶ月で8000万件なのに対し、日本国内では第3四半期の3か月だけで1億件を超えた。
ランサムウェア急増の背景には金銭目的の攻撃手法として認知され、不正プログラムを拡散させる攻撃や拡散スパムメール送信のサービス化により、安い金額で簡単に大規模な攻撃を行うことが出来るためと考えられる。ランサムウェア以外に、ネットバンキングを狙ったオンライン銀行詐欺ツールも国内で過去最大規模に検出台数が増大しており、これらの攻撃への対策が必要となる。