BBソフトサービスは2016年10月のインターネット詐欺リポートを公開した。今回のネット詐欺検知数は185万5,449件で、前月と比べ2.1%減少した。主にワンクリック・不当請求詐欺サイトは76.78%と前月比ー1.68ポイント減となったが、フィッシング詐欺サイトは17.53%で2.14ポイント増となった。
今回新しく確認されたのは、チャット機能を搭載した偽販売サイトで、このチャット機能を利用して個人情報を盗み出す。手口としては、偽販売サイトを閲覧していると、商品の質問ができるチャットが立ち上がる。質問をすると担当者不在のため連絡先を記入するよう求めるリンクが表示され、リンクをクリックするとメールアドレスを記載するフォームに誘導される。現時点ではチャット機能がどれほど有効なものかの判断はできないが、商品を購入しなくても連絡先などを入手でき、オペレーターとのチャットで信用させたり、取引記録の残らないチャットの会話で被害届が出せないなど犯罪者側のメリットもあり、新たなECサイトの手法を模索している可能性もある。