日本年金機構の複数のインストーラに DLL 読み込みの脆弱性が確認された。影響を受けるのは仕様チェックプログラム(社会保険) Ver. 9.00とそれ以前、届書印刷プログラム Ver. 5.00とそれ以前、媒体データパスワード設定プログラム Ver. 1.00とそれ以前、届書作成プログラム Ver. 15.00とそれ以前で、2016年10月17日以前に公開されていたインストーラにはDLLの読み込み時の検索パスに関する処理の不備により意図しないDLLを読み込む脆弱性が存在する。この脆弱性が悪用されると、攻撃者の意図する場所に細工された DLL ファイルが配置されている場合、インストーラを実行しているプロセスの権限で任意のコードが実行される恐れがある。解決策として、最新のインストーラを使用することでこれらの脆弱性は解消される。