2014年の後半からネット通販の偽サイトの事例が多くなっているが、2015年現在までも多くの偽サイトの誘導事例をトレンドマイクロが複数確認しており、注意を呼びかけている。
直近では1月11日以降に家電のネット通販を偽装した詐欺サイトへ誘導するツイートが、乗っ取られたとみられる複数のTwitterのアカウントで継続的に確認されている。1月11日以降、1日1回1時間だけこのツイートが確認され、Yahoo!のリアルタイム検索で、16,000件以上確認されている。また、この詐欺サイトでは有名電気店のFaviconを無断利用していることも確認された。
Twitterの他にもWeb広告による偽サイトへの誘導も確認されている。以前にもYahoo!やYoutubeに不正プログラムを仕込んだ攻撃が確認されているが、この年末年始はGoogleのリスティング広告による偽サイト誘導が確認されている。Googleの広告から遷移先のURLは改ざんされた正規サイトで、そこから詐欺サイトへリダイレクトする仕組みとなっており、正規サイトを利用して広告審査を通過する手法を取っている。この詐欺サイトのドメイン登録者のメールアドレスを調査した結果、600件以上のドメイン取得が確認された。
サイバー犯罪者は次々と詐欺サイトを設置し、様々な手法でその詐欺サイトに誘導している。利用者は安全にオンラインショッピングを利用するために、最新の詐欺手口を知り、騙されないようにする必要がある。サイトで購入するにあたり、個人情報の入力をする際には、再度きちんと確認するよう注意が必要である。