最近スマートフォンやタブレットなどだけではなく、テレビやキッチン家電など様々なものがインターネットに接続されるIoT時代となり、利用者の利便性が見込まれているが、利用者の意識はどうなのかをトレンドマイクロが調査した。
同社が2014年12月に日本、米国、欧州16カ国の個人ユーザ1,903名を対象に行った調査の結果、100%の個人ユーザがIoT関連のスマートデバイスを利用中である一方で、80%がIoT時代のセキュリティを懸念しており、中でも米国75%、欧州82%と比べ日本では83%と最も多くのユーザがIoT時代を懸念していた。IoT関連端末利用の割合では76%がスマートフォン・タブレットを利用中または利用予定で、スマートテレビは70%、スマート電力メーターは46%で、日本国内ではスマートフォン・タブレットが77%、スマートテレビが72%、スマート電力メーターが49%と、実際に市場が動いている。
IoTに接続するデバイスメーカーや事業者に提供してほしい情報や機能に関する質問では、自分の個人情報紛失・盗難の際の補償が73%と最も多く、次いで情報の利用目的が70%、情報収集の内容が67%と、情報収集に関する情報開示や事故の際の責任対応を求めていることがわかった。IoTの利便性が、自身のもつプライバシーやセキュリティの懸念を上回ると考えているのは全体の44%に留まり、IoTのセキュリティ対策が今後の課題になる。