コンピュータ内のデータを暗号化してユーザに身代金を要求するランサムウェアに、日本語表示に対応したランサムウェアをトレンドマイクロが確認した。このランサムウェアは実行されるとPC内のファイルを暗号化し、暗号化したファイルを元に戻すための脅迫メッセージを表示するが、感染PCが日本語環境の際には日本語でメッセージが表示される。今回検出された環境ではstinger32.exeなどのファイル名でダウンロードされ、セキュリティ対策製品などに偽装してダウンロードさせているとみられ、1週間で60件以上検出している。以前にも2種類の日本語で表示するランサムウェアが確認され、そのうち一つは国内の攻撃者が作成したとみられているが、広い範囲での被害は確認されていない。今回のランサムウェアは日本語の他にも英語、韓国語のメッセージを表示でき、多言語対応でありながら自動翻訳ではない流ちょうな日本語メッセージを表示しており、今後日本を標的としたランサムウェアの動きが活発化する可能性があると警告している。