トレンドマイクロ、家庭用ルータを狙った攻撃を確認

  • 元記事:家庭用ルータを狙って偽の警告文を表示する新たな攻撃を確認
  • HP:トレンドマイクロ
  • 発表日時 2015/5/26

    家庭用ルータを狙って偽の警告文を表示させる攻撃が確認され、トレンドマイクロが注意を呼びかけている。同社のブログによると、当該ブログの筆者の自宅のルータのDNS設定が変更され、ウィルスが確認され情報漏えいの危険性がある旨の偽の警告が表示された。筆者は自宅のルータ設定が変更されたことに気づき、調査を行ったところ、使用している全ての端末でWebサイト閲覧により警告文が表示された。DNS設定を調査したところ、初期設定であったはずのDNS設定が変更されており、IPアドレスを確認したところ不正なものであることが判明した。DNS設定がどのように変更されたかはわからないが、供給業者などの取引先が標的となってルータ自体が変更されていたことも考えられる。
    ルータを利用した攻撃は複数確認されており、サイバー犯罪者にとって格好の攻撃対象となっている。無線ルータの設定変更により、ユーザのオンライン活動を監視できるため、サイバー犯罪者は今後も様々な手法でルータを狙った攻撃を実行すると推測される。ルータは初期設定のことが多く、不正アクセスを受けやすいためセキュリティリスクも高い。ルータのパスワードを強固なパスワードに変更することで家庭のネットワークの安全性があがるため、ルータを初期設定から強固なパスワードに変更するよう推奨している。