トレンドマイクロが、日本語音声でウィルス検出の警告をする詐欺サイトを確認した。このサイトは利用者のPCがウィルス感染したように信じこませるためにウィルス検出メッセージを表示し、日本語で警告のメッセージを呼び上げる。ワンクリック詐欺サイトでシャッター音を鳴らしてユーザの写真を撮影したと思わせる手口の詐欺サイトは既に確認されているが、音声による警告を使用したウィルス警告の詐欺サイトは初めて確認された。同社の調査によると、同様の手口の詐欺サイトは44のドメイン上に展開され、45,000件の日本国内のIPアドレスによるアクセスが確認されている。この44のドメインの調査の結果、最終的に2つのIPアドレス上にホストされていることが判明し、犯罪者がレンタルした仮想サーバ又は乗っ取ったサーバを使用していると思われる。
サイバー犯罪者は次々と新しい手口を繰り出しており、フィッシング詐欺の最新の手口を知って騙されないようにすると共に、きちんとセキュリティ対策を行うことが必要だとしている。