Retrospect Backup Clientに弱いパスワードハッシュを使用する脆弱性が確認された。影響を受けるのは Windows版 Retrospect 10.0.2、Windows版 Retrospect Client 10.0.2、 Mac版 Retrospect 12.0.2 、Linux版Retrospect Client 10.0.2 で、Retrospect Backup Client にはパスワードハッシュの生成アルゴリズムに問題があり、ハッシュ生成の際にパスワードを十分に利用しないため、高確率で他のパスワードと衝突し、弱いハッシュを生成する可能性がある。この脆弱性が悪用されると、攻撃者に同じハッシュ値を生成した文字列を推測した総当たり攻撃により正しいパスワードを推測され、バックアップデータにアクセスされる恐れがある。解決策として、Windows版 version 10.0.2.119 、Mac版version 12.0.2.116、Linux版version 10.0.2.104が公開されており、アップデートによりこの脆弱性は解消される。