モバイル専門マーケティングリサーチ機関のMMD研究所とマカフィーが、2015年6月10日~11日にかけてスマートフォンを所有する10代~60代の男女2,875人に行った「スマートフォンのトラブルに関する調査」の調査結果を公開した。その結果、ワンクリック詐欺を見かけたことのある経験者648人中16.7%が被害にあった経験があることが判明した。
スマートフォンユーザにワンクリック詐欺を見かけたことがあるかという質問に対し、22.5%(648人)が見かけたことがあると回答した。そのうち被害に遭った経験がある割合が16.7%いることが分かった。男女別にみると、男性が14.3%、女性が20.4%で、女性の方が被害経験が多いことが判明した。また、年代別では30代が23.9%と最も多かった。
ワンクリック詐欺の被害経験者に被害額を質問したところ、1万円以内が最も多い60.2%で、1万~5万と回答した人は16.7%であった。スマートフォンでのトラブルの認知度調査では、迷惑メール・SMSに関して内容まで理解している人が73.0%と最も多く、次いで詐欺電話が60.9%、SNSでの個人情報流出が58.9%、SNSでのいじめ・脅迫が58.7%、ワンクリック詐欺が57.2%であった。
スマートフォンなど便利なデバイスが幅広い世代で利用される一方、詐欺業者もスマートフォン向けサイトや詐欺アプリでターゲットを常に探しており、詐欺被害に遭わないためにも、セキュリティ製品を活用したり、不当請求には応答しないようにし、不安な場合は消費者センターに問い合わせなどを行うよう呼びかけている。