トレンドマイクロが、Android端末に電話の利用や画面操作などが不能になる脆弱性を確認した。影響を受けるのはAndroid 4.3 Jelly Bean以降、最新のAndroid 5.1.1 Lollipop までのバージョンで、Android端末のユーザの半数以上がこの脆弱性の影響を受ける。この脆弱性はAndroid端末上にあるメディアファイルをインデックス化するために使用されるメディアサーバサービスに存在し、Matroskaコンテナを使ったビデオファイルの処理に問題があり、細工されたMKVファイルを開くことで、このサービスやOSがクラッシュする。この脆弱性はメディアサーバサービスがMKVファイルを解析する際の整数オーバーフローに起因する。この脆弱性により電話の発着信や通話ができなくなり、画面操作もできなくなる。この脆弱性は悪意あるアプリのインストールや細工されたウェブサイト経由で実行される。同社はこの脆弱性について5月に報告をしているが、現時点ではこれに対するパッチは公開されていない。