既婚者向け出会い系サイトのアシュレイ・マディソンから情報が流出したことを悪用したスパムメールが急増しており、シマンテックが注意を呼びかけている。同社によると遠隔測定で、アシュレイ・マディソンの情報流出を題材にしたスパムメール活動が急増していることを確認した。
利用者のデータベースが流出した直後からアシュレイ・マディソンになりすましたドメインのスパムメールが急増している。その後、メールの件名に自分や配偶者の情報がアシュレイ・マディソンの情報流出に含まれているか確認する方法や脅迫の恐れに関する注意喚起をうたった件名でユーザを惹きつけて騙すようなスパムも多く確認されている。
同社はスパムメールの他にも、今回の情報流出を金儲けに利用していることも確認した。同社が確認した一例では、情報流出した人を狙った脅迫メールで、配偶者には情報を開示しないことと引き換えにビットコイン約225ドルを要求するという内容のメールを確認している。
今回の情報流出は規模が大きく、内容がセンシティブな内容であるため、詐欺師は利用者の不安な心理を突いた攻撃を行っている。利用者は流出を心配して十分に確認をせず、騙される可能性が高いためメールや情報流出確認のサイトには十分注意するよう呼びかけている。