拡張子を「vvv」に変更してファイルを暗号化するランサムウェアによる被害が確認され、トレンドマイクロがこのウィルスの存在を確認した。その結果、暗号化型ランサムウェアのCrypTeslaファミリーの亜種であることがわかった。CrypTeslaは進入したPC内のファイルを暗号化する際にファイルの拡張子を「.vvv」に変える特徴がある。
トレンドマイクロではCrypTeslaの感染経路としてマルウェアスパムと脆弱性攻撃サイトの2種による攻撃を確認し、国内にもこれらの感染経路により流入したと推測されている。12月1日以降、全世界で1万9千通以上のマルウェアスパムが確認され、不正サイトへのアクセスも6千件近く確認されている。
一般的に、インターネット利用者を狙う不正プログラムの攻撃は電子メールまたはWeb経由での経路が主な侵入の手口となるため、不正プログラム対策を怠らないようにし、攻撃者からの不振なメールによるユーザをだます手口を学び、手口に乗らない知識をもつことが効果的な対策なるとしている。また、ランサムウェアに感染してしまった場合に備え、重要なファイルはバックアップしておくよう推奨している。