カスペルスキ―、2013年のセキュリティ脅威の傾向を公開

  • 元記事:数字で振り返る 2013 年:1日に315,000 個もの新種のマルウェアが発生
  • HP:Kaspersky Lab
  • 発表日時 2014/1/15

    カスペルスキ―は2013年のセキュリティ脅威の傾向を公開した。それによると、2013年は同社製品ユーザのうち41.6%が1回以上の攻撃を受け、世界全体におけるインターネット上の脅威レベルが6.9ポイント増加したことが明らかになった。また、モバイル関連のセキュリティインシデントはさらに増加し、金銭や個人情報の詐取を目的としたものであった。
    統計値からみると、2012年に発見された新種のマルウェアは1日当たり200,000個であったが、2013年は1日当たり315,000個と激増している。モバイル向けマルウェアの新種も14,427件確認され2012年の125%増となっており、特に2013年10月には19,966個のモバイル向けマルウェアの新種が検知されており、これは2012年1年間の同社検知のマルウェア数の50%にあたる。
    脆弱性を突く攻撃が最も多く確認されたアプリケーションは Oracle Javaで、Javaエクスプロイトが多く採用された。マルウェアで多く検知されたのはドライブバイダウンロードで、Webベースのマルウェアで現在最も多く攻撃に利用されている。モバイル向けマルウェアのうち98.5%はAndroidを狙ったもので、マルウェアの大半はデバイスへのアクセスを目的に設計されている。Androidはアプリ開発者とマルウェア作者の両方に扱いやすいOSで、これからもAndroid向けのマルウェアは増加するとみられる。