Cisco Systemsが2014年次セキュリティ報告書を公開した。それによると、高度な攻撃と悪意あるトラフィックの成長は前例のないほどの成長で、脆弱性や脅威は2000年5月に追跡を始めて以来最高水準に達したことが分かった。
累積年間アラートのトータルは2012年から14%増加し、世界最大の多国籍企業30社のネットワークすべてにマルウェアをホストしているWebサイトトラフィックが発生していた。また、96%のネットワークでハイジャックされたサーバへのトラッフィックが確認され、92%に悪意あるアクティビティがホストされていた。 サービス運用攻撃(DDoS)はウェブサイトのトラフィックを混乱させ不審な動きを隠すために利用された。
2013年、ウェブ配信のマルウェアの中でトロイの木馬は全体の23%と最も多い手法として用いられ、次いでエクスプロイトやiframeが23%で、パスワード盗難やバックドアは22%と2013年1月~9月の間で30%減となり、マルウェアが主流な攻撃方法となった。Javaはオンライン犯罪で91%と最も多く標的にされ、99%のモバイルマルウェアはAndroidをターゲットにしていた。マルウェアは医薬品や化学産業、エレクトロニクス製造業などが最も多く標的となり、高いマルウェアの検出率であった。