2013年Google Playではアダルト動画ワンクリック詐欺アプリが2400個以上公開されていたが、10月以降は落ち着いていた。しかし、2014年になり再度、手法を変えたワンクリック詐欺サイトへ誘導するアプリをMcAfeeが発見した。それによると、このアプリは画面上で詐欺サイトへは誘導せず、一見無害なアプリとして動作するが、インストール時にGoogle Cloud Messagin(GCM)機能を利用したプッシュ通知受信サービスが登録される。その結果アプリ開発者のサーバから詐欺サイトへのURLを含むデータが通知され、ユーザが通知バーからその通知を選択すると詐欺サイトがWebブラウザで表示される。詐欺サイトへ誘導する通知メッセージの誘導先はワンクリック詐欺サイトや悪質出会い系で、アプリを起動していなくても通知されるため、どのアプリに起因する通知かが表示されないため、紛らわしく危険である。
ワンクリック詐欺サイトへの誘導方法はGoogle Play上のアプリだけでなく、非公式WebサイトやTwitter、LINE、カカオトークなどメッセージングアプリ上での誘導も確認されており、Android端末だけでなくiPhoneやiPadなどの端末上でも被害の可能性があるため注意が必要である。