ゲームアプリのFlappy Birdが開発者の意向でApp StoreやGoogle Playから削除された。これによりFlappy Birdが注目を集め、このゲームがインストールされたモバイル端末がオークション出品されたり、類似アプリが出回ったが、トレンドマイクロが偽のFlappy BirdをAndroid版で多数確認し、注意を呼びかけている。
同社のブログによると、見た目はオリジナルと変わらないが、SMSメッセージの利用により高額料金が発生する仕組みとなっているもので、インストール時にオリジナルにはないテキストメッセージの読み取りと送信の追加許可を求める。インストールしたゲームを起動すると、アプリが特定の番号にテキストメッセージを送信し、ユーザがゲームに夢中になっている間に偽アプリがGoogle クラウド メッセージ(GCM)を通じてコマンド&コントロールサーバに接続してコマンド受信を行う。テキストメッセージの送信で、特定の内容を含んだテキストメッセージの受信通知を隠す。高額料金発生以外にも、端末内のユーザ個人情報を送信しており、個人情報流出の恐れがある。同社が確認した他の偽バージョンでは本来無料のアプリに支払機能を追加したもので、ポップアップ表示でゲームへの支払を求め、ユーザが拒否するとアプリを終了する。削除された Flappy Birdを探しているユーザはアプリのインストールに注意するよう呼びかけている。